天皇杯2回戦 福岡vs山口 決戦前夜の想い。

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    9月7日水曜日。

     

    第96回天皇杯全日本サッカー選手権2回戦、
    レベルファイブスタジアムにて


    アビスパ福岡とレノファ山口FCが戦う。

    そしてこの試合はBS1で生中継される。


    これはどういう意味だろうか。

     

    ジャイアントキリング。

     

    それを期待させる組み合わせに他ならないからだ。

     

      ◇  ◇  ◇  ◇

     

     

    Jリーグを目指す地方クラブの一つに「過ぎなかっ
    た」レノファ山口が上昇への風を掴んだのは3年前
    の2013年。J3の創設によりJFLへの参入枠が増えた
    チャンスを逃さずに、JFLへの新規参入を達成した。

     

    2014年、JFL4位までに与えられるJ3参入の権利を
    苦闘の末に4位で勝ち取った山口は、J3参入初年度を

    圧倒的な得点力で首位を独走して旋風を巻き起こす。

     

     

    FC町田ゼルビアに勝ち点で並ばれて迎えた最終節の
    アディショナルタイムに、地域L時代からずっとチ
    ームを引っ張って来た平林のゴールで昇格を勝ち取
    るという劇的な結末を迎え、レノファは昇格した。

     

    迎えたJ2昇格1年目。決して実績があるわけではな
    い選手たちが、上野展裕監督のもと鍛え抜かれた
    走力とパスサッカーでJ2で7位につけている。

     

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    その過程で、プロスポーツの無かった山口の街には
    チームカラーのオレンジが広がり続け、8月11日の
    セレッソ大阪戦では14532名の観衆が満員札止めの
    スタジアムを創り上げた。

     

     

    急激な右肩上がりで成長を続けるクラブが、J1最下
    位のアビスパと戦う。J1で苦闘を続けるアビスパは
    この勢いを跳ね返せるだろうか。

     

      ◇  ◇  ◇  ◇

     


    アビスパの敵は山口だけではない。

     

    20日間で7試合を戦う過密日程の6試合目。3日後に
    は敵地で川崎戦だ。この2回戦に勝つと3回戦は9月
    22日(木)に敵地に赴いての新潟戦。残留争いの中、

    さらに厳しい日程を余儀なくされる。

     

     

    天皇杯1回戦、鹿児島U戦で7-2と大勝して見せた

    メンバーからルヴァン杯第2戦では末吉と古部が

    先発したが、出場するメンバーは鹿児島U戦と大き

    く変わらないだろう。ルヴァン杯は出場不能だっ

    た三門と駒野はスタメンに名を連ねるのだろうか。

     

     

    レノファがベストメンバーを送り出してきたとして、
    ボランチの10番庄司と29番三幸から繰り出される
    パスのリズムを、中央に吸い寄せられたときに飛び
    出す両サイドバック、特に右サイドの4番小池のアタ
    ックを、鈴木惇、田村、堤らアビスパの守備陣は防
    ぎきれるだろうか。

     

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    アビスパの「天皇杯メンバー」は昨年にJ1昇格に
    貢献したメンバーも多い。試合に絡めなくても誰の
    ことも諦めていない。「J1の選手であること」を
    証明し、輝くチャンスを掴み取って欲しい。

     

     

    日程は厳しいけれど、消化試合は存在しない。

    ルヴァン杯では力尽きてしまったけれど、向かって
    くる相手を堂々と跳ね返すことを、心から願って
    応援するだけだ。

     

     

      ◇  ◇  ◇  ◇

     

     

    クラブとして初めてJ1クラブと戦う日。
    きっと山口から多くのサポーターがやって来る。

     

    この試合は、山口からやって来る多くのサポーター
    と同じくらい、僕にとっても楽しみな一戦だ。

     

     

    大学時代を過ごした山口を久しぶりに訪れた2013年
    9月14日。レノファ山口に出会った時の衝撃は忘れ
    られない。地域リーグのレノファ山口vsデッツォー
    ラ島根。4000名近い観客を集めた光景を目にして、
    サッカーで山口の街が変わる予感がした。

     

     

    それから何度か、ファンとしてレノファの試合を見
    に行き、その度に色んな人を虜にし、山口の土地ら
    しい後押しの形を作り続けているサポーターの皆さ
    んに、大きな敬意を持つようになった。

     

     

    そんなレノファ山口が、レベスタでアビスパと

    公式戦で戦う。

     

    想像していたよりもずいぶん早くなったが、
    願い事がひとつ、現実になる。

     

    レノファにはかつてのアビスパ戦士が居て、

    アビスパには山口県出身のスタッフが居る。

    これからもずっと関わり続けるふたつの誇りの

    初対決。

     

    思い切りぶつかり合い、サッカーを楽しみ、

    そして全力でアビスパを勝たせる。

     

    絶対に、

     

    ジャイアントキリングなんてやらせない。

     


    勇太の勇は勇気の勇 ルヴァン杯準々決勝 vsFC東京

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      8月31日水曜日。

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      YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦、敵地での

      FC東京戦。

      先制を許したアビスパは何度もゴールに迫るが、

      最後の精度を欠きゴールを揺らせない。

      アディショナルタイムに入りかけたそのとき、
      右サイドで冨安が残したボールを受けた背番号16は、

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      徳永悠平に仕掛ける。

      フェイントをかけながらペナルティエリア内に

      侵入し左足を一閃。ゴール左隅に決まった一撃は、
      GKが一歩も動けない見事な同点ゴール。

      試合を1-1の引き分けに持ち込み、ホームで迎える

      第2戦に希望を繋ぐ事が出来た。


      殊勲のゴールを挙げた三島勇太。

      3年前、ルーキーながら、当時の

      プシュニク監督にサイドバックとして
      抜擢されたアビスパユースの背番号10は、翌2014シーズンは背番号2をつけて

      右サイドバックのレギュラーとしてプレーした。
      井原アビスパとなってからは思うように出場機会を

      得ることが出来ず、今季もベンチ入りすらままなら

      ない日々が続いていたが、3日前の天皇杯、鹿児島

      ユナイテッド戦では90分間、右サイドのアタッカ

      ーとして躍動していた。

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      そんな男に、チームメイトは笑顔で賞賛を贈り、

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      サポーターはありったけの声で勇太、勇太!と

      叫び続けた。

      「勇太の勇は勇気の勇」

      2014年のある試合の煽りフレーズを、誰もが思い

      出していた。そのゴールは、苦しい戦いの続くアビ

      スパに、出番を待ち望み続けたサポーターに、
      間違いなく大きな勇気を与えた。

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      ピッチに立った選手が研ぎ続けた牙を剥き、アビ

      スパの勝利のために走る。雁ノ巣で練習に励む姿

      を見れないサポーターも、ずっと信じて出番を待

      っている。

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      次は誰だ。

      次のヒーローは誰だ。

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      アビスパに勝利の歓喜をもたらすヒーローは、誰だ。


      第96回天皇杯1回戦 vs鹿児島ユナイテッド

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        8月28日、レベルファイブスタジアム。

        天気は大雨。ピッチは田んぼのように水が浮いている。

         

        第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦 
        対戦カードは アビスパ福岡vs鹿児島ユナイテッドFC。

         

        J1で苦しい戦いの続くアビスパは、JFLからJ3に
        昇格1年目で2位につける難敵を迎える。
        5年前のJ1でアビスパを率いた浅野哲也監督は、
        鹿児島の監督としてレベスタに還って来た。

        そして鹿児島にとっては、公式戦でのJ1との初対決。
        ジャイアントキリングを果たすチャンスが巡って来た。

         

        ゴール裏、メインスタンド、鹿児島から多くのサポーターが
        やって来た。アウェイ側を横断幕で飾ったサポーターたちは、
        決起集会で気勢を上げる。

         


        水が浮かんだピッチは、雨が小降りになったのを見計らって
        スポンジとトンボを駆使して懸命の排水作業。

         


        その作業のかいあって、ピッチの水はかなり取り除かれた。

        東福岡サッカー部の皆さん、ありがとうございました。

         

        キックオフ15分前、両チームのスタメンが発表される。
        アビスパの中原秀人には鹿児島サポーターが、
        鹿児島の中原優生にはアビスパ側が、それぞれ大きな拍手を送る。

        かつてアビスパの課長と鹿屋体育大学のエースとして
        練習試合で対峙した中原兄弟が、同じピッチに立つ時が来た。

         

         

        16時、天皇杯アンセムに導かれて選手がピッチに並ぶ。

         

        アビスパのスタメン:
        GKボムヨン DF古部、堤、田村、阿部
        MF鈴木、末吉、三島、下坂 FW中原、邦本

        カップ戦が立て込むアビスパは、スタメン全員を入れ替えて
        挑戦者を迎え撃つ。

         

        鹿児島ユナイテッドのスタメン:
        GK山岡 DF田中、関、水元、冨成
        MF井上、赤尾、永畑、中原、金久保 FW藤本


        キックオフの笛が鳴る。

         

        鹿児島は積極的にボールを狩りに来て出場機会の少ない
        アビスパの最終ラインにプレッシャーをかける。

        最終ラインでボールを保持した時は、前線に4枚が張って
        タテパスを入れるタイミングを探りながら最終ラインを
        下げさせる。

         

        そして鹿児島が前半10分も経たずに先制する。


        9番藤本が中原のパスをCBの背後で受けてゴール左隅に流し込み、
        鹿児島サポーターから大歓声が上がる。

         

        しかし3分後、右サイドで三島勇太がスピードを活かして
        相手を振り切りフリーで中に折り返す。走り込んだのは中原秀人。
        アビスパが同点に追いつく。

         

        不安定なアビスパのDFに対して前線は邦本が、三島がドリブルで翻弄し、
        中原は1.5列目でボールを呼び込み、裏を狙う。

         

        最終ラインのハラハラ感と、前線のワクワク感が交差する中で迎えた
        前半28分、鈴木惇のCKを田村友がヘッドで沈め、逆転に成功する。

         

        追いかける鹿児島は相手のボランチと最終ラインの間でボールを回し、
        右サイドから攻め込み、アビスパは下坂が最終ラインまで下がり
        5バックとして守る時間が続く。

         

        2分のアディショナルタイムが示されたその刹那。
        藤本が堤を背負った状態で、中原優生はバイタルエリアでフリーで
        ボールを受け、藤本の動きに合わせてスルーパス。
        藤本は迫って来るボムヨンを冷静に見て同点のゴールを決め、
        前半を2-2で折り返す。


        鹿児島はJ3で2位につけていることが納得できる。

        挑戦者に勢いと勇気を与えてしまったアビスパの「控え組」は

        J1の選手であることを証明できるだろうか。

         


        お互いにメンバー交代なしで臨んだ後半。

        アビスパのJ1昇格に大きく貢献したWボランチ、末吉と鈴木惇が
        中央で違いを見せ、中央でボールをキープできるようになると
        鹿児島のチャンスは激減。鹿児島の最終ラインやGKへのプレッ
        シャーが効いてクリアを誘いマイボールにする機会も増えて
        流れはアビスパに大きく傾く。

         

        後半15分、三島のクロスがGKとDFの間に飛ぶ。
        クリアしようとしたDFの足に当たりボールはゴールに吸い込まれ、
        アビスパが勝ち越しに成功。

         

        後半30分には下坂からのアーリークロスをゴール前で収めた邦本が
        DFに寄られながらもGKをよく見て流し込み4点目。

         

        攻めるしかない鹿児島に対してアビスパは
        後半31分に金森を投入して邦本と金森の2トップにし、
        カウンターの刃を突き付ける。

         

        後半35分、金森がスピードの違いでDFを振り切り左足で鋭く突き刺す。
        さらに後半42分、左からのアーリークロスをエリア外で処理しようと
        したGKがミス。こぼれ球を拾った三島が無人のゴールに叩き込む。

         

        これでスコアは6-2となる。
        前半の攻防が嘘のような大差がついた。

         

        それでも鹿児島のサポーターは落ち込む様子を見せずに選手たちに
        声を送り続ける。鹿児島の選手たちも一矢を報いようとアビスパの
        ゴールに迫るが、シュートまでたどりつけない。

         

        4分が掲示されたアディショナルタイム。

        古部からのロングボールを金森がピッチ中央で受けて競り合いながらも
        前を向き、右サイドを駆け上がる三島へボールを出す。
        ゴールに飢えたレベスタの観衆が沸き立つ。
        三島がフリーで上げたクロスは、ニアに入ったFWがDFを引き寄せて
        自由を得た背番号15のもとへ。

        末吉隼也の右足ボレーは、正確にゴール右隅を射抜いた。

        7点取られてもなお、鹿児島ユナイテッドの選手たちはゴールに迫ったが、
        アビスパの選手たちは跳ね返し、試合終了の笛が鳴った。

         

        大雨警報が出ていたにも関わらずスタジアムに足を運んだサポーターは
        約2か月ぶりに公式戦の勝利と、7ゴールという予想外のプレゼントを
        もたらしたアビスパの選手たちに大きな拍手を贈り、
        それはレベスタの屋根に大きく響いた。

         

        鹿児島ユナイテッドはアビスパの隙を突いて果敢に戦った。
        後半、アビスパに立て直され、ゴールを重ねられてもサポーターは
        ゴール裏からメインスタンドから声援を送り続けた。

        挑戦者とはどうあるべきか、その姿から学ばせてもらった。


        ジャイアントキリングに挑んだ鹿児島ユナイテッドにも、
        スタンドからは惜しみない拍手が贈られた。

         

        ピッチ上では5年前のJ1をともに戦った浅野監督に
        城後が、末吉が、惇が挨拶に向かい、
        鹿児島サポーターからはアビスパ福岡コールが、
        この日はバックスタンドに陣取ったアビスパサポーターからも、
        鹿児島ユナイテッドコールが送られ、
        レベルファイブスタジアムは再び大きな拍手に包まれた。

         


        こうして天皇杯1回戦は幕を閉じた。

         

         


        アビスパはルヴァンカップ決勝トーナメント2試合を挟んで
        9月7日(水)19時、J2昇格1年目を磨き上げたパスサッカーで戦う
        レノファ山口FCをレベスタに迎えて2回戦を戦う。

         

        その3日後にはアウェイ川崎戦に赴く過密日程。
        この日ピッチに立った選手達がチームの競争を激化させ、
        奇跡の残留に挑むアビスパに力を送り込むことを心から願っている。
         

         

        とはいえ、J1の洗礼を浴び歓喜を渇望していた毎日。

        6人の選手が奪った7ゴール、ゴールに向かう選手たちへの歓声。

         

        とてもとても、楽しかった。

        たくさんの喜びをありがとう。

         


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