12月18日。
アビスパ福岡U18がプレミアリーグ昇格への大一
番へ挑む。
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯プレミアリ
ーグへの昇格チームを決めるプレミアリーグ参入
戦は、全国9地域のプリンスリーグを勝ち抜いた
16チームが4組に分かれてトーナメントで昇格
の4枠を争う。
プリンスリーグ九州を2位で終えたアビスパ福岡
U18は、16日の1回戦でプリンスリーグ東海
1位のJFAアカデミー福島を3−1で退け、ベガ
ルタ仙台U18を1−0で破った広島皆実高校と
の決戦に臨む。
ここまでの道のりは平坦ではなかった。
アビスパが経営危機に揺れた2013年秋。ユー
スチームはプレミアリーグから降格し、翌年のプ
リンスリーグは7位に沈んだ。
2015年は4位。大分トリニータU18、大津
高校の後塵を拝し、2位以内に届かなかった。
冨安健洋は2年の夏にトップチームへ合流したが
、崎村祐丞、稗田圭吾、濱口功聖ら1年時からス
タメンを確保した選手たちが3年となり、宮内真
輝がキャプテンとしてスタートした2016年の
プリンスリーグ。長崎総科大付属高校との開幕戦
は、後半5ゴールを許し0−5の大敗。
その翌週に熊本地震の発生によりリーグ戦は中
断。6月のクラブユース選手権では決勝でサガ
ン鳥栖U18に延長戦の末に敗れた。
その後に待っていたのは、地震により中止を余儀
なくされていた試合の代替日程として組み込まれ
た夏季の土日連戦。
不安は尽きなかったが選手たちは逞しかった。
高体連チームとの連戦を大量得点で勝ち抜き、長
崎総科大付属とのリベンジマッチには敗れたが、
12勝2分け4敗の成績で2試合を残して2位を
確保した。さらに秋のJユースカップではプレミ
ア勢を破りベスト8に進出。
苦しい道のりを経て、若蜂たちは確実に強くなっ
た。2013年の春の全国大会、ナイキプレミア
カップで3位に輝いた世代が、最後の最後に迎え
る大勝負。
後輩たちにプレミアリーグという舞台をプレゼン
トするために、何よりもアビスパが存続するかど
うかも分からない中でアビスパユースに進むこと
を選んだ彼らが、最高の笑顔で勝利を飾れるよう
に。
明日の試合を最後に、3年生はそれぞれの道へ進
む。どんなときも試合会場に駆けつけ愛を叫び続
けてきたサポーターたちとともに、最高の123
アビスパを。
12月18日13時30分、舞台は広島広域公園
第一球技場。若蜂軍団の最終決戦に、アビスパの
仲間たちのめいいっぱいの気持ちを送って欲しい
。
2年前の秋に感じた大きな希望を、今こそ現実へ。
ともに戦おう未来へ。