春休みの宗像に国内外の強豪が集うサニックス杯。
1日目の注目カードは、
東福岡vs大津高校。
九州の高体連サッカーにおいて主役を担うであろう
2チームの激突です。
しとしとと降り続ける雨、
人工芝のピッチは水の浮くコンディション。
選手たちは激しくぶつかり合います。
試合は開始早々に9番一美くんのゴールで大津が先制。
さらにFKを4番真鍋くんが合わせ、あっというまに
2点のリードを奪います。
圧倒的な大津ペースから東福岡も反撃。
左サイドからの鋭いクロスをDFがクリアし損ねて
オウンゴールを誘い、
数分後には9番餅山くんが抜け出して同点ゴール。
前半20分で2−2。
ノーガードの撃ちあいの様相を呈したものの、
これ以降はお互いの守備が落ち着き、
2-2のまま35分ハーフの前半は終了。
後半。
お互いに決定機を迎えるものの、
大津前田くん
東福岡脇野くん
ともにビッグセーブを繰り出しゴールを許さず。
東福岡は左ウイングの高江くんが再三仕掛けるものの決定機には至らず。
逆に大津の6番坂田くんがこぼれ球を蹴り込んで勝ち越し。
東福岡は2分と経たないうちに同点弾を叩き込む。
大津は18番杉山くんがFKのこぼれをねじ込んで勝ち越し。
この間5分足らず。
九州のトップレベルによる熱い戦い。
ユニホームは泥にまみれ、互いに全く譲らない。
脇野くんが、前田くんが、相手の攻撃をビッグセーブで阻み続けて
アディショナルタイム、
ぽっかり空いたスペースに飛び出した13番田代くんが
ゴールに流し込み勝負あり。
大津が5-3で東福岡を下しました。
べしゃべしゃなピッチの状態で、
激しくぶつかり合うフットボールを堪能しました。
大津は主将CB野田くんがロアッソの特別指定選手として
チームに帯同(週末の愛媛戦にフル出場)していたために
不在でしたが、日ごとに存在感を増してくる一美くん、
トップ下を懸けまわる吉武くんなど、
飛躍が期待される選手は多く、どこまで強くなるのか、
楽しみです。
東福岡は、大きなインパクトを残した上の代を越える結果を
出すことができるか。
プレミアリーグで真価が問われます。
順風満帆に見える大津ですが、
午後の試合で対戦した青森山田に、
3−7という衝撃的なスコアで敗れ去ります。
先制こそしたものの、綺麗に整備された守備を崩せず、
立て続けに失点を許し前半で1-3。
後半は食い下がったものの、5点目を奪われてからは
一気に崩れました。
U17日本代表vs杭州緑城を見ながらでしたが、
青森山田は素晴らしかった。
GKとCBが本当にやかましく声を翔け合って守備の
ポジションを修正し、カウンターを繰り出す様は圧巻でした。
福岡市の某プロチームに声だけでも真似して欲しいくらい(笑)
翌日、東福岡を2-0で下したプレミアイーストの雄は
準決勝でU17日本代表を破り、
U17韓国代表に次ぐ準優勝という結果を残しました。
トップレベルとの対戦を経てそれぞれがどのような成長を示すのか。
4月からの新シーズンが楽しみです。