ダービーを戦う。Jユースカップ アビスパU18vsサガン鳥栖U18

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    アビスパ福岡のサポーターにとって、
    「ダービー」という言葉は、
    「サガン鳥栖との絶対に負けられない戦い」
    という意味。

    Jユースカップ予選リーグ。

    広島の吉田で広島ユースと1-1で引き分けた、
    アビスパ福岡U18。

    続くホーム徳島戦は台風のために延期。
    変更された日程は水曜日の18時。
    会場は、徳島。

    選手たちは学校を早退してバスで徳島に赴き、
    朝早く福岡に帰って来て登校する、という、
    ハードな遠征を強いられた。
    前半2点を奪われながらの3−2の逆転勝利は、
    賞賛以外の言葉なはい。

    徳島戦から4日後の日曜日、
    勝ち点4のアビスパユースは、予選突破のためには
    勝ち点6の鳥栖ユースに敵地で
    勝利することが、唯一の条件である。
    という状況でダービーを迎えた。

    佐賀県佐賀市、
    佐賀健康運動センターには、
    小雨のぱらつく天気ながら、
    双方のサポーターが詰めかけ、ピッチの脇から
    熱い声援を送っていた。

    DSC00463.JPG

    出発前にアクシデントに見舞われ、
    会場に着いたときに前半終了。
    11番崎村の50メートル近いロングシュートで、
    1−0とリードしているようだ。


    ユースを熱心に応援しているサポーターと共に、
    声援を送る。
    アビスパユースに勝ってほしいから。
    勝たなければ上に進めないから。
    みんな笑顔で123アビスパをしたいから。
    何よりも、相手がサガン鳥栖だから。
    何としても、勝たせたい。

    DSC00460.JPG

    ピッチの上では、お互いの誇りと、
    「このチームで一日でも長く」という思いが迸り、
    プレスをかわし、繋ぎ、展開し、突破を図り、
    無闇に弾かず攻撃の起点にすることを試み、
    それを阻止しようとプレスをかける。

    DSC00518.JPG

    DSC00523.JPG
    どちらの選手も、五分五分のボールを必死で収めようとし、
    フェアにしかし激しく格闘する。
    タッチライン際の攻防はわずか3メートル向こう。
    ピッチ脇から、選手それぞれに熱い熱い声援が飛ぶ。

    個人的には、30番稗田圭吾くんのプレーが
    目に焼き付いた。
    小さい体でもひるまずに立ち向かい、
    弾き飛ばされても立ち向かい、
    小気味良いドリブル突破で
    敵陣を切り崩す。
    DSC00488.JPG
    やってきたビッグチャンスを決めていれば
    パーフェクトだったが、
    どうかレベスタを沸かせる選手になって欲しい。




    JFAのGK合宿や、学校行事で全員がそろわないアビスパユース。
    交代で出てくる選手はみんな1年生。
    ビッグチャンスを迎えるも決めきれず、
    しだいに鳥栖に押され始める。
    危険なクロスが増え、サイドをえぐられる場面が増える。
    そこで輝き始めたのが、
    Aチーム初出場という16番佐藤幹太くん。

    一発危ないクロスをはじき出してからは、
    神山ばりにビッグセーブを見せ、ピンチを防ぐ。
    防ぐ。防ぐ。
    大分のカティオーラからやってきた1年生。
    どんだけ人材豊富なんだ、1年生。

    終盤の攻防。
    押し込むサガン鳥栖。
    跳ね返し、カウンターを狙うアビスパ。
    レフェリーの判定に熱くなる場面も。
    鳥栖は追いつけなければ敗退濃厚。
    向こうも必死だ。
    アディショナルタイムは、本当に長く感じられた。
    DSC00532.JPG

    激闘の終わりを告げる笛。
    互いの必死をぶつけ合い、
    アビスパが生き残った。


    1−0。

    勝った。

    ダービーに勝った!!!





    選手も、サポーターも、みんな笑顔の123アビスパ。
    最高の光景だった。

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    Jユースカップ決勝トーナメント進出を決めたアビスパユース。
    選手みんなが、将来どんな選手になるのか。
    競争が厳しいものであることは承知しているつもりだけど、
    君たちがユースを出て、もしくは大学を経由して、
    近い将来トップチームの主軸としてJ1でダービーを戦い、
    満員のレベスタでヒーローになるという夢を、
    見てもいいのかもしれない。

    ともあれこの日は、
    厳しい戦いを勝ち切った選手たちに、
    おめでとうと言いたい。
    DSC00559.JPG

    ともに戦おう未来へ。

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