9月のとある土曜日。
春日公園サッカー場にやってきました。
プリンスリーグ九州1部15節、
筑陽学園高校vsアビスパ福岡U18。
半年ぶりにユースの応援に来れました。
スタンドのすぐ隣では野球の試合。
筑陽の応援団が声援を飛ばす中、メインスタンドからは
保護者のメガホン音。
200人近い観衆に見守られ、
「金森ダービー」の火ぶたが切られます。
双方一進一退ながら、切れ味鋭い突破を見せる
7番町田君のクロスを中央で14番東家くんが合わせ、
アビスパが先制!
さらに前半のうちにCKからの流れで東家くんが
難しそうなシュートを決めて2-0に。
3連敗中のアビスパ、2点リードで前半を終えます。
後半。
筑陽学園が反撃開始。
守備陣も不安定だけど、もっと不安定な審判に、
イライラハラハラドキドキ。
後半15分ごろには、オフサイドなのかそうでないののか
よくわからないけど主審が副審の旗を下げさせて筑陽の
ゴール成立。
後半30分ごろには右サイドを突破され、
同点ゴールを叩き込まれる。
2-0は危険な点差とは言うけれど・・・
スタンドの反対側からは大歓声。
不穏な空気。
応援にスイッチが入る。
数分後。
右サイドで得たFK。
8番井釜くんの左足から放たれたボールが、
ファーで浮いていた26番藤吉くんの頭にピタリ。
ボールは逆サイドに吸い込まれ、アビスパ勝ち越し!!!
ベンチにまっすぐ駆け寄ってくる
藤吉武蔵を中心にできる歓喜の輪。
ユース戦士たちの意地を、垣間見たシーンだった。
残りの時間、遅延行為を取りたくて仕方がなかった
(ようにしか見えなかった)
審判からGK川島くんがイエローをもらうシーンも
あったものの、うまく時間を消化したアビスパが
3−2で勝利!
連敗を3で止める白星を手に入れた。
選手権という集大成が迫る筑陽学園。
東福岡に対抗しうる強豪が全て入った右側の
山を勝ち抜いて、決勝のレベスタで再び
姿を見せてくれることを期待している。
勝利後の1,2,3 アビスパ。
試合に出た選手、出れなかった選手、
点を取った選手、取れなかった選手。
勝利を喜ぶなかでの様々な表情。
この日、大分トリニータがプリンスリーグ優勝を決め、
プレミアリーグ復帰の道は絶たれた。
トップ昇格のことはわからないけど、
3年生は進路が気にかかる時期。
16歳以下の選手たちにとっては、大きな目標だったと思う
U17ワールドカップへの道も閉ざされてしまった。
滅多にユースの試合は見に行けないけれど、
川島くんの安定感のあるプレー
吉村くんの美しい弾道のクロス。
冨安くんの力強いプレー。
野中くんの鮮やかなパス。
町田くんの思わず「うおお」と言わせる突破。
みんなのいいプレーに気づけずに申し訳ないけど、
見ててとても楽しかった。
これからどんな選手になるのか。
君たちの未来を期待せずにはいられない。
集大成がどこなのかは分からない。
難しい状況でも、自分たちの未来を切り開いていって欲しい。
アビスパの紋章を胸に走る姿を応援し、
勝利の笑顔を見る喜びは何物にも替えがたく、
その喜びにカテゴリーは関係ない。
ともに戦おう未来へ。