ツエーゲン金沢vsガンバ大阪に勝手に個人的な想いを乗せるなら。

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    6月から京都に異動になって、
    1か月ほど経過したところで突然の異動の内示。

    京都に異動する前に居た鳥栖に肩書が上がった上で戻されることに。

    内示を月曜に受けて、土曜には九州に向けて発つ、という
    スケジュール。
    朝に荷物を出して京都を発つ。
    20時のフェリーまで少し時間があったので、


    向かった先は万博。

    天皇杯2回戦
    ガンバ大阪vsツエーゲン金沢を観戦に来ました。



    主な目当てはアビスパから金沢にレンタルしている
    畑本時央とガンバ攻撃陣の激突。

    トキオのチャントがTOKIOな金沢サポーターの
    センスに笑わせてもらったものの、



    ガンバが遠藤、今野、宇佐美らベストメンバーを
    出してきて、どこまで通用するのか、
    楽しみ半分、不安半分。



    金沢からバス2台で訪れたサポーターは気合十分。
    拡声器からは「楽しもう、最後まで」
    という声、そして「やっぞ!やっぞ!」の
    コール。彼らはやる気だ。ジャイアントキリング。

    金沢は1年前の5月から7月にかけてお世話に
    なった土地。
    仕事としてはいい思い出は無いけれど、




    クラブが運営している、ロッカールームカフェには、
    何度もお邪魔していい思い出が残っている。

    本田のPKによってワールドカップ出場権を掴んだ、
    2013年6月のオーストラリア戦はここで見た。
    その時観戦に混ぜてもらった金沢のサポーターから、
    「一度試合に来てくださいね」とチケットを頂いた。
    チケットを使う機会のないまま異動して申し訳なく
    思っていたけれど、意外なタイミングで
    ツエーゲンの試合を見る機会が巡ってきた。

    気まぐれなフットボールの神様のお恵み。



    試合は、ガンバに対してツエーゲンが
    パスサッカーで真っ向勝負を挑む、という図式。

    しかし、中盤で失ったボールが宇佐美に渡り失点。
    さらに米倉に右を抉られ、マイナスのパスを倉田が
    GKの股を抜いて2点目。
    金沢も一矢を報いる。
    右サイドを突破して中に折り返して道を開けた
    ところで綺麗にミドルシュートが決まる。
    沸き返るゴール裏。
    ガンバのポゼッションは余裕を持って、じわりと
    金沢に迫るが跳ね返す。
    前半をこのまましのげば、というところで、
    西野の技ありヘッドが決まり、前半は1−3で折り返す。



    後半。しだいに金沢の選手の足が鈍くなる。
    前半からガンバに走らされてきたツケがでてきたのか。

    見事なパスワークから倉田に4点目を入れられる。
    さらにはハットトリックとなる5点目。
    「いったれ〜いったれ〜もっといったれ〜」と
    ガンバサポーターの凱歌が響く。


    金沢サポーターの歌声は途切れない。
    彼らは本当に、最後まで全力で、この舞台で
    自分たちにできることをやり切った。
    素晴らしいサポーターだ。

    ピッチの上では、最後まで
    パスサッカーでガンバに挑む姿勢を貫いた。



    スコアは5−1だ。

    どんな言葉を並べようと、ガンバとの力の差は
    歴然としていた。

    それでも、第3者からして見ても、ガンバに
    挑む気概は伝わってきた。
    ツエーゲンがガンバに勝つ。
    その日を楽しみに待っている。





    畑本時央。
    1点は宇佐美との競り合いを制し、
    もう1点はゴールライン上でクリアする気迫を見せた。
    間違いなく2点は阻止した。
    でも5点を失った。

    この経験を糧に、もっと大きくなって
    福岡に戻ってくることを願う。



    一緒に試合を見たアビスパサポーターと別れ、
    フェリーに乗るために六甲アイランドへ。

    1年前、金沢から異動するときに乗ったのと同じフェリーだ。

    あの時は降格を告げられて失意の中で乗った船。
    今回は昇格を告げられて乗り込む船。

    再びもらったチャンス。

    このタイミングでツエーゲン金沢の試合と
    巡り合ったことは自分だけが感じる必然だけど、
    ツエーゲンの選手とサポーターを見て、
    後ろは振り向かず、前を向いて進もう、挑もうと思えた。

    一瞬、一瞬を大切にして、
    どんな形であれ巡ってきたチャンスを楽しみ、
    全力を尽くす。

    この1年、愛するサッカーから教えられた多くの事を胸に、
    全力で毎日を過ごして結果を出します。

    この1年に出会った29の試合、ピッチで戦ったすべての選手、
    スタジアムで、練習場で、お店で出会ったすべての方に、
    心から感謝します。

    そして、これからもよろしくお願いします。
     

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