郷土愛。最後の九州一周駅伝に思う。

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    九州一周駅伝。

    九州に生まれ育った者ならば、その名を聞いたことはあるでしょう。



    九州・沖縄・山口を代表するランナーが、
    それぞれの県の誇りを懸けて秋の九州を駆ける、
    世界で最も長い駅伝。

    残念ながら、今年で63回の歴史に幕を閉じることになりました。



    自分にとっては、子供のころは、スポーツ好きな父親に、
    中継所に連れていかれて駅伝選手の息づかいを間近で目にした、
    初めてのスポーツ観戦の記憶。




    大人になって関東に行ってからは、
    「福岡」を背負って戦うランナーの活躍を西日本新聞のサイトで確認して応援する年月。

    九州に戻ってきて、駅伝の季節にランナーを応援するのを楽しみにしてきたのに、
    廃止だなんてそんなばかな、という気持ちですが、
    最後の九州一周駅伝を見届けに、4日目の沿道に出かけました。

    熊本県田浦。午前10時。第4ステージ2区の中継所。
    沿道には地域のファンファン3〜40名ほど。

    「先頭、福岡、長崎、並走。両チーム選手は準備してください」
    のアナウンスとともに緊張感の高まる中継所。

    20年以上ぶりに持つ小旗。

    アナウンスから5分、6分。
    先導のパトカーが見える。

    ランナーが見えてきた。はためく小旗。沸き立つ歓声。



    最初に見えたのは長崎のランナー。
    福岡の選手はスパートで遅れ、2位でタスキを渡す。

    まだ2区。タイム差は僅か数秒。



    白バイ、各県の役員車、報道カメラ、運営車両が続々と通過し、

    その間に一般車両が通りぬけていく。


    「ラスト!!!!」

    「追いこめーーーーー!!!」

    所属のユニホームは違っても、タスキで繋ぐものは郷土の誇り。



    先頭から15分程度。最下位の沖縄がタスキをつなぎ、

    「本日の競技は終了いたしました」のアナウンスが、パレードの最後尾の車両から伝えられる。

    ランナーはバスに乗り込み次の戦いの場に向かう。

    芦北の漁港に訪れた駅伝の賑わいはあっという間に過ぎ去り、日常の風景に戻って行った。


    福岡県出身の個人の感覚だけれど、
    全国の舞台では、「九州勢」の活躍を喜ぶ九州人は、
    いざ「九州内」の戦いになると、絶対に負けられない戦いを繰り広げる。

    そうやってどこにも負けない郷土愛が育まれる。

    地域の名前は、単なる記号じゃなくて、
    その土地の風土や歴史や営み全部を飲み込んだ誇りを背負って、
    代表して戦う選手に普段以上の力を与える。

    「バトルオブ九州」でも「九州一周駅伝」でも、どんなスポーツでも、
    九州の中での戦いってそうであってほしいし、そうでなくてはならない。

    そうやって全国、世界に飛び出す力を育んで欲しい。


    郷土愛を心に静かに呼び覚ます駅伝は舞台から去るけれど、
    いつか形を変えて復活することを心から願う。


    愛するサッカーで、「バトルオブ九州」が、さらに熱く激しく、
    九州人の魂を刺激する戦いを繰り広げる事を心から望む。


    生まれ育った福岡が、盟主として君臨することも。
     

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