晴れの国岡山。
10年ぶりに来ました。
水曜日。
今シーズン、地域リーグからJFLに参入したレノファ山口。
初めてのJFLでの戦いにもかかわらず、
J3参入へ一直線。
残り2試合となった時点で、
年間成績は4位。
観客動員は前節でホーム最多となる4568名を動員するなど平均2000人の要件をクリア。
あとは年間成績4位以上を確定させるのみ、
という状況で、
台風により順延されていた、
ファジアーノ岡山ネクストとの一戦を迎えました。
島原の歓喜から1年。
台風のおかげで平日になったから行こうと
軽い気持ちでいたら、まさか昇格がかかった
試合に行くことになろうとは(笑)
孫正倫の魂と共にスタジアムへ。
岡山といえばきびだんご!
・・・ではなく、
ファジフーズ!!
これで600円。
素晴らしい。
カレーを抱えて歩いていたら、
レノファサポーターの一団の中から、
「かっちゃん?」と
声をかけられる。
島原で一緒に応援し、1年ぶりにお会いする
サポーターの皆様。
覚えててくれて嬉しかったし、
あっさり正体がバレて面映ゆかったし、
ブログをほめて頂いて照れくさかったり
です。はい。
またお会いできて嬉しかったです。
17時開門。
TVカメラがサポーターの姿を追う。
キックオフは18時。
バックスタンドに移動して、
みんなで幕張り。
カレーにありついたのは幕を張り終えた後でしたwww
水曜日の18時。
いろいろな都合をつけて岡山に集結したこれだけのオレンジ。
凄い方たちだ。
455名の観客に見守られて始まった
JFLセカンドステージ第4節(延期分)。
試合は岡山のペースで始まり、
徐々にレノファが押し返していく。
なかなかゴール前までたどり着けず、
サポーターからは、
「今日は何がかかっちょるんか??」
と檄が飛ぶが、
それ以上にピッチの上からは、
「負けだけは許されない」
という意図を感じた。
勝てば文句なし。
引き分けの場合は、次の試合負けても得失点差が8あるから、
ほぼほぼOK。
負けた場合勝ち点差は2になるから、
次の試合にかかるプレッシャーが
途轍もないものになる。
そうはいっても、早く決めたい。勝って決めたい。
ピッチからもスタンドからも、そんな想いが
伝わってくる。
だけど、シュートが撃てない。
撃っても枠に飛ばない。
最終ラインには3人残す。
リスクをしっかり排除して、
最低限の勝ち点1を確保した。
決定的だけど、確定ではない。
安堵したけど、素直に喜べない。
ピッチもスタンドもメディアもそんな空気。
それでも。
オーレノファ
オーレノファ
俺たちと共に
Jリーグに行こう
引き上げる選手たちの、
最後の一人が見えなくなるまで、
サポーターはこの歌を途切れることなく
歌い続けた。
ヤマグチ一番やりたかったな〜
ファジアーノサポーターとエール交換して
みんなで急いで幕を片付け、
外で山口のTV局の取材を受け、
栃木遠征の相談をするヤマグチスタの皆さん。
最後は選手を見送りに。
試合後の出待ちの風景。
あの日の維新公園と同じように、
暖かい雰囲気がそこにあった。
選手たちも、3日前に試合をして、
この日は山口からバスで来て、
バスで帰って3日後には栃木。
そんなハードな日程の中でも、
一人一人にちゃんと応えていた。
レノファ山口のシーズンを横目で見つめていて、
ひとつ気になっていたことがあったので、
調べてみました。
2013年全社浦安戦のメンバー
スタメン
21寺田
03高田
06孫
08坂本
11金
14馬場
15碇野
28佐藤
30飯塚
31岡本
39平林
ベンチ
20洞ヶ瀬
18中原
05前田
10福原
22福田
24上垣
19石田
2014年所属選手
□は、新加入
○は、シーズン途中加入
●は、シーズン途中対談
△は、ネクスト戦出場
▲は、ネクスト戦ベンチ入り
☆は、「島原の歓喜」の試合のメンバー
1 寺田賢人 ☆
20△一森純 □
31▲永冨裕尚□
2△宮城雅史□
3▲高田健吾 ☆
5△池永航 □
6 孫正倫 ☆
16△菊本侑希□
18△小池龍太□
25 吉弘充志□
32 藤本大 ○
78 内山勇斗
4 三浦旭人□
8 坂本博 ☆
10 福原康太 ●☆
13△岩渕良太 ○
14 馬場悠 ●☆
14△小塚和季 ○
15▲碇野壱馬 ☆
17 田村隆生 ●
24 ジャンジョンウォン ○
26△西森正明 ○
27▲松元亮仁
29△黒田拓真□
30 飯塚亮 ☆
35△山崎侑輝 ○
7 佐藤亨 ●
9△岸田和人 ○
11△鳥養祐矢□
19 三橋隼斗□
21 岡本秀雄 ☆
28△島屋八徳□
33 ジョンミンヒョク ○
39△平林輝良寛 ☆
スタメンのメンバーを見て、
「誰もいない」ことが驚きだった。
地域決勝を勝ち抜けなかったクラブが、
JFLのシーズン後半に快進撃を見せて、
1年でJ3に到達する。
クラブとしてそれができる選手を揃えることが
出来たことは素晴らしい。
ただ。
夏に選手が入れ替わったとき、横目で見ている自分ですら、
かなりの寂しさを覚えた。
間近で応援していた方の想いはどれほどのものか。
ずっと応援してきたサポーターからみれば、
何かが成長するとき「脱皮」って、よく使うけれど、
それは日焼けした皮が剥けるようなものではなく。
生皮を剥ぎ取るような痛みを伴うものなんだと感じた。
急ぎ足で歩みを進める先に何があるのかは、
誰にもわからない。
山口の名を背負って戦い続ける、
選手、サポーターのみんなが、
足利の地で、勝って文句なしに
J3の扉を開くことを、
心から願っている。