2-2に追いついて残り15分。
これは絶対に逆転できる流れ。
熱くなれ 立ち上がれ 俺たちが福岡
さあゆくぞ 盛り上がれ そしてすべてを懸けろ
熱い想いをピッチに届ける。
ふと気づくと、
右側に座っている人も
左側に座っている人も
後ろ側に座っている人も
2階席で見ている人も、
みんな手拍子をしている。
フクアリの屋根に響くその音は、
博多の森で聞いた音と全く変わらなかった。
フクダ電子アリーナ。
ジェフユナイテッド市原・千葉とのアウェー戦。
喜作のソーセージを堪能し、
関東サポーターたちと久しぶりの再開を果たす。
個人的には、ジェフvsアビスパを見るのは17年ぶり。
前回の試合は、98年のJ1参入決定戦。
博多の森のアウェイ側で、ジェフ市原を応援していた。
躊躇していた自分に新村のユニホームを貸してくれた、
ハレルヤの人に誘われるままに熱く応援するエリアへ。
スコルテンのゴールが決まった時の熱狂は今でも覚えている。
「今度はホームに来てね」とその時言われ、機会は訪れず、
地元愛に目覚めてアビスパを応援するようになり、
2015年になってようやく、アビスパサポーターとして、
フクアリに乗り込むというひとつの夢を叶えることが出来た。
それなのに。それなのに。
7分、堤のクリアミスが町田から森本に渡ってまず1点。
11分。神山のパンチングが水野の前に飛び、
ダイレクトでゴールに叩き込まれて0-2。
美しい弾道を眺めながら、呆然とする。
最悪だ何で立ち上がり悪いんだいきなり
去年までのアビスパに戻んなよ何のために
千葉まで来たのかふざけんな
そう思いながら、頭の中に雨中の逆転劇を思い出し、心を整える。
まだ79分ある。
まず、やってくれたのは金森健志。
見事なテクニックで自分の体勢に持ち込み、
追撃のゴールを挙げる。
いける。
後半、千葉にシュートを打たせない勢いで、アビスパは攻める。
惜しいシーンが訪れるごとに、
ゴール裏はヒートアップしていく。
後半30分ごろ。左サイドから阿部巧が高い弾道のクロスを送る。
相手DFよりもさらに高く跳んだ9番、中原貴之によって、
ボールはゴールへ叩き込まれた。
エンブレムに口づけをし、ゴール裏に両手を挙げ、
ピッチサイドのフラビオへ一目散。
俺たちは狂喜乱舞。
近くにおった人誰とも抱き合い、最前列になだれ込み、
訳のわからないままに写真を撮り、タカの歌を歌う。
もうこれは勝たんといかんばい!という気持ち。
最悪の立ち上がりから2点差を追いついた選手たち。
フクアリに居た、福岡で繋がったすべての人の心が
一つになったような手拍子が、聞こえてきたのはその時だった。
4分のアディショナルタイムが過ぎ、坂田大輔が抜け出した。
GKはエリア外で覚悟の上で坂田を蹴って止めたように見えたが、
野田主審の笛は鳴らず、試合は終わった。
勝ち点2を損したと言える所まで取り返した、
アビスパの強さと、それ以前に自分たちで試合を
難しくし、千葉を仕留め損なったアビスパの拙さを感じた。
これからもっと強くなる予感を感じ、
遭うたびに心奪われ、みんなハマっていくアビスパの
魅力を、改めて感じながら、仲間と飲んだビールの味。
それはもう、格別だった。
これは絶対に逆転できる流れ。
熱くなれ 立ち上がれ 俺たちが福岡
さあゆくぞ 盛り上がれ そしてすべてを懸けろ
熱い想いをピッチに届ける。
ふと気づくと、
右側に座っている人も
左側に座っている人も
後ろ側に座っている人も
2階席で見ている人も、
みんな手拍子をしている。
フクアリの屋根に響くその音は、
博多の森で聞いた音と全く変わらなかった。
フクダ電子アリーナ。
ジェフユナイテッド市原・千葉とのアウェー戦。
喜作のソーセージを堪能し、
関東サポーターたちと久しぶりの再開を果たす。
個人的には、ジェフvsアビスパを見るのは17年ぶり。
前回の試合は、98年のJ1参入決定戦。
博多の森のアウェイ側で、ジェフ市原を応援していた。
躊躇していた自分に新村のユニホームを貸してくれた、
ハレルヤの人に誘われるままに熱く応援するエリアへ。
スコルテンのゴールが決まった時の熱狂は今でも覚えている。
「今度はホームに来てね」とその時言われ、機会は訪れず、
地元愛に目覚めてアビスパを応援するようになり、
2015年になってようやく、アビスパサポーターとして、
フクアリに乗り込むというひとつの夢を叶えることが出来た。
それなのに。それなのに。
7分、堤のクリアミスが町田から森本に渡ってまず1点。
11分。神山のパンチングが水野の前に飛び、
ダイレクトでゴールに叩き込まれて0-2。
美しい弾道を眺めながら、呆然とする。
最悪だ何で立ち上がり悪いんだいきなり
去年までのアビスパに戻んなよ何のために
千葉まで来たのかふざけんな
そう思いながら、頭の中に雨中の逆転劇を思い出し、心を整える。
まだ79分ある。
まず、やってくれたのは金森健志。
見事なテクニックで自分の体勢に持ち込み、
追撃のゴールを挙げる。
いける。
後半、千葉にシュートを打たせない勢いで、アビスパは攻める。
惜しいシーンが訪れるごとに、
ゴール裏はヒートアップしていく。
後半30分ごろ。左サイドから阿部巧が高い弾道のクロスを送る。
相手DFよりもさらに高く跳んだ9番、中原貴之によって、
ボールはゴールへ叩き込まれた。
エンブレムに口づけをし、ゴール裏に両手を挙げ、
ピッチサイドのフラビオへ一目散。
俺たちは狂喜乱舞。
近くにおった人誰とも抱き合い、最前列になだれ込み、
訳のわからないままに写真を撮り、タカの歌を歌う。
もうこれは勝たんといかんばい!という気持ち。
最悪の立ち上がりから2点差を追いついた選手たち。
フクアリに居た、福岡で繋がったすべての人の心が
一つになったような手拍子が、聞こえてきたのはその時だった。
4分のアディショナルタイムが過ぎ、坂田大輔が抜け出した。
GKはエリア外で覚悟の上で坂田を蹴って止めたように見えたが、
野田主審の笛は鳴らず、試合は終わった。
勝ち点2を損したと言える所まで取り返した、
アビスパの強さと、それ以前に自分たちで試合を
難しくし、千葉を仕留め損なったアビスパの拙さを感じた。
これからもっと強くなる予感を感じ、
遭うたびに心奪われ、みんなハマっていくアビスパの
魅力を、改めて感じながら、仲間と飲んだビールの味。
それはもう、格別だった。