6月2日、火曜日。
水前寺競技場のバックスタンドは
全校応援となった両校の生徒で埋め尽くされ、
決戦を控えたベンチのムードも最高潮。
熊本県総体男子決勝。
カードは、大津高校vs熊本国府高校。
大津高校の勝ち上がりとスタメン
3回戦vs荒尾・岱志7-0
4回戦vs熊本北9-0
準々決勝vs熊本商4-0
準決勝vs済々黌4-1
5番野田くん、9番一美くんをはじめ、
多士済済の才能を揃え、圧倒的かつ
安定した戦いぶりで勝ち上がってきました。
熊本国府の勝ち上がりとスタメン
3回戦vs開新3-1
4回戦vs八代工5-0
準々決勝vs学園大付属2-0
準決勝vs専大玉名1-0
固い守備をベースに粘り強く戦い、
新人戦決勝の雪辱の舞台へと上がってきました。
13時半、国府のキックオフで試合が始まります。
国府はこれまでの4-4-2から5-4-1にシステム変更。
まずは守備から入り、大津の隙を伺います。
7番と8番は直接FKという飛び道具も装備。
対する大津。
一美くんの変態としか言えないキープ力でタメを作り、
ボランチの7番河原くんからの配球を起点として、
国府のWBのさらに外に張った11番原岡くん、
18番杉山くんがドリブルで仕掛けて崩しにかかり、
中では10番吉武くんがセカンドトップとして
ゴールを狙います。
国府が体を張ってクリアしたボールは、前線で待つ
10番原口くんのもとに収めることを、
野田君、4番眞鍋くんの両CBが許さず。
「ゴール前にバスを」置かざるを得ない国府、
奪ってすぐに奪われても、一美くんにキープされても
素早いカバーリングに粘り強くフォローで
大津の攻撃をしのぎ、時間を進めていきます。
前半27分。大津の得たFK。
河原くんの蹴ったボールは一美くんを越え、
原岡くんの頭へ。
大津が国府ゴールをこじ開けるととさらに前半終了間際。
同じような位置から、
同じように河原くんが蹴ったボール。
同じように一美くんの頭を越して、今度は右足。
原岡くんの2点目により
大津は国府のゲームプランを破壊します。
国府は後半開始から久野くんに代えて
20番大林くんを投入して4-4-2へ。
雨が降り出してきましたが、大津の全校応援ばかりが
目立っていたスタンドも、国府のスタンドがまとまって
ヒートアップしていきます。
早く1点が欲しい国府ですが、大津の圧力は強く
シュートまでは持って行けず、逆に決定機を
作られますがGK安部くんがスーパーセーブを見せ、
希望をつなぎます。
14番杉田くんに代えて6番尾上くんを投入した国府。
強くなり続ける雨の中、サイドからのクロスも、
原口くんの仕掛けも、大声援に後押しされた大津の
守備陣を突破することはできず、
時間は容赦なく削られていきます。
後半終了間際、田中くんのFKをGK前田くんが
直接キャッチしたときは、万事休すかと思いました。
アディショナルタイム。
大津ゴール前でのクリアを拾った24番大津くん。
ペナルティエリアの外からループ気味に放ったシュートは
ゴールに吸い込まれます。
70+1分、国府に生まれた追撃のゴール。
この総体、この目でルーテルの、そして専大玉名の
奇跡を目にしました。しかし。
奇跡を願う国府応援団の目の前に空いたスペースを、
大津の10番は見逃していなかった。
吉武莉央がドリブルで進む。
放ったシュートを安部宏希が弾く。
詰めていたのは、一美和成。
なんという強さ。
3−1というスコアで、決勝戦は幕を閉じました。
4月以降、九州内では負けなしの大津。
1年前、赤木翼の才気の前にあと3分で掴み損ねた全国制覇。
真夏の兵庫で、今年こそ掴み取ることを願っています。
健闘及ばず敗れた国府。
猛暑と大雨の中の5連戦、初戦から躍進著しい開新と当たるなど
一番厳しい戦いを勝ち抜いて決勝へと勝ち抜いてきた姿、
そして、12番目の戦士として熱くサポートした緑の戦士たち。
素晴らしい戦いぶりでした。
これまで苦楽をともにしたチーム全員で
戦う最後の機会である高校総体。
観戦した合計10試合、心に響く戦いばかりでした。
選手の皆さん、会場で出会った皆様、
本当に、ありがとうございました。
水前寺競技場のバックスタンドは
全校応援となった両校の生徒で埋め尽くされ、
決戦を控えたベンチのムードも最高潮。
熊本県総体男子決勝。
カードは、大津高校vs熊本国府高校。
大津高校の勝ち上がりとスタメン
3回戦vs荒尾・岱志7-0
4回戦vs熊本北9-0
準々決勝vs熊本商4-0
準決勝vs済々黌4-1
5番野田くん、9番一美くんをはじめ、
多士済済の才能を揃え、圧倒的かつ
安定した戦いぶりで勝ち上がってきました。
熊本国府の勝ち上がりとスタメン
3回戦vs開新3-1
4回戦vs八代工5-0
準々決勝vs学園大付属2-0
準決勝vs専大玉名1-0
固い守備をベースに粘り強く戦い、
新人戦決勝の雪辱の舞台へと上がってきました。
13時半、国府のキックオフで試合が始まります。
国府はこれまでの4-4-2から5-4-1にシステム変更。
まずは守備から入り、大津の隙を伺います。
7番と8番は直接FKという飛び道具も装備。
対する大津。
一美くんの変態としか言えないキープ力でタメを作り、
ボランチの7番河原くんからの配球を起点として、
国府のWBのさらに外に張った11番原岡くん、
18番杉山くんがドリブルで仕掛けて崩しにかかり、
中では10番吉武くんがセカンドトップとして
ゴールを狙います。
国府が体を張ってクリアしたボールは、前線で待つ
10番原口くんのもとに収めることを、
野田君、4番眞鍋くんの両CBが許さず。
「ゴール前にバスを」置かざるを得ない国府、
奪ってすぐに奪われても、一美くんにキープされても
素早いカバーリングに粘り強くフォローで
大津の攻撃をしのぎ、時間を進めていきます。
前半27分。大津の得たFK。
河原くんの蹴ったボールは一美くんを越え、
原岡くんの頭へ。
大津が国府ゴールをこじ開けるととさらに前半終了間際。
同じような位置から、
同じように河原くんが蹴ったボール。
同じように一美くんの頭を越して、今度は右足。
原岡くんの2点目により
大津は国府のゲームプランを破壊します。
国府は後半開始から久野くんに代えて
20番大林くんを投入して4-4-2へ。
雨が降り出してきましたが、大津の全校応援ばかりが
目立っていたスタンドも、国府のスタンドがまとまって
ヒートアップしていきます。
早く1点が欲しい国府ですが、大津の圧力は強く
シュートまでは持って行けず、逆に決定機を
作られますがGK安部くんがスーパーセーブを見せ、
希望をつなぎます。
14番杉田くんに代えて6番尾上くんを投入した国府。
強くなり続ける雨の中、サイドからのクロスも、
原口くんの仕掛けも、大声援に後押しされた大津の
守備陣を突破することはできず、
時間は容赦なく削られていきます。
後半終了間際、田中くんのFKをGK前田くんが
直接キャッチしたときは、万事休すかと思いました。
アディショナルタイム。
大津ゴール前でのクリアを拾った24番大津くん。
ペナルティエリアの外からループ気味に放ったシュートは
ゴールに吸い込まれます。
70+1分、国府に生まれた追撃のゴール。
この総体、この目でルーテルの、そして専大玉名の
奇跡を目にしました。しかし。
奇跡を願う国府応援団の目の前に空いたスペースを、
大津の10番は見逃していなかった。
吉武莉央がドリブルで進む。
放ったシュートを安部宏希が弾く。
詰めていたのは、一美和成。
なんという強さ。
3−1というスコアで、決勝戦は幕を閉じました。
4月以降、九州内では負けなしの大津。
1年前、赤木翼の才気の前にあと3分で掴み損ねた全国制覇。
真夏の兵庫で、今年こそ掴み取ることを願っています。
健闘及ばず敗れた国府。
猛暑と大雨の中の5連戦、初戦から躍進著しい開新と当たるなど
一番厳しい戦いを勝ち抜いて決勝へと勝ち抜いてきた姿、
そして、12番目の戦士として熱くサポートした緑の戦士たち。
素晴らしい戦いぶりでした。
これまで苦楽をともにしたチーム全員で
戦う最後の機会である高校総体。
観戦した合計10試合、心に響く戦いばかりでした。
選手の皆さん、会場で出会った皆様、
本当に、ありがとうございました。